120601rk5-1.jpg真空管のAMラジオ RK-5です。大OMからいただいたものをレストアしました。
キットを組み立てたそうですが、メーカーは東京の「浦沢商会」というところです。40年以上前の製品です。
回路図もありましたが、現在部屋のどこかにあり、捜索中ですHi。
同メーカーのRK-3というラジオも未組立(欠品があります)でいただきました。
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典型的な5球スーパーで、混合6BE6-中間増幅6BA6-検波6AV6-低周波増幅6AR5、整流5MK9という構成です。IFTはトリオのT-26です。フロントパネルに10cm径のスピーカが取り付けられています。

入手後に電源をON、5m程度のワイヤアンテナを接続しましたが、地元局もNHKもか細くしか聞こえません。
周波数を可変すると、ポコポコというモーターボーディング音も聞こえ、低音も出ていません。
IFTとバリコンのトリマ・パッディングコンデンサを少し回しても若干の改善がある程度でした。
120601rk5-3.jpgオイルコンデンサはもう劣化しているはずなので、大半をフィルムコンデンサに交換しました。未使用オイルコンデンサが手持ちであったので、2本だけ使用しました。(使わないと、永遠にパーツボックスに眠りそうなのでHi)
電解コンデンサも同様ですが、電源部の10uF+10uF 350WVのブロックコンデンサは入手困難です。古い規格のパーツにこだわらず、安価で入手容易な10uF 400WVのコンデンサを穴あきプリント基板に取り付け、代用しました。
トランスの上に従来使っていた電解コンデンサを置きましたが、今のコンデンサは大変小さくなりました。

配線も古くなっています。劣化している箇所を耐熱電線に交換しました。
また、バリコンが当時のものでないのでしょうか、シャーシへ固定する金具の止め位置3箇所のうち1箇所がシャーシから飛び出しておりネジ止めされていません。手持ちのプリント基板を加工し固定アダプタを追加しました。
これでバリコンがしっかりと固定されました。
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この後、IFTとトリマを再調整(SGで信号を入力しました)したところ、十分な感度が得られるようになりました。
昼間は地元局だけですが、夜間はニッポン放送・TBS等が良好に受信出来ます。
地元の新潟放送(BSN)は1116KHzで強力ですが、近接した文化放送1134KHzもさほど支障なく受信出来ます。IFTの切れもまずまずのようです。

ダイヤルつまみはバリコン直結で減速機構はありません。IFTが切れすぎて!?チューニングが難しく感ずることもありますが、実用になっています。
シャーシとフロントパネルが板厚1.0mmのアルミなので、機械的には貧弱です。また、シャーシとフロントパネルの固定は、電源スイッチ付きボリュームとパイロットランプ、ネジ1本だけです。
もう少し頑丈さがあっても良いでしょう。