c290b9f9.jpg以前見つけたシャープの音声電卓CS-6500です。
1980年発売の製品ですが、使用時間は短いようで、美品です。

AC100Vで動作するデスクトップ電卓です。電源スイッチを入れたら、きれいに数字を表示しました。蛍光表示管の最大16ケタ表示です。キーを押すと、正しく計算結果が表示されます。

この電卓、「音声電卓」という名前の通り計算途中のキーイン情報を音声で読み上げてくれます。例えば、「1」・「2」・「X」・「1」・「2」・「=」と入力すると、「イチ」「ニ」「カケル」「イチ」「ニ」「イコール」と読み上げます。
2800ffb1.jpg答えは「144」と表示されますが、すぐに音声は出ません。最下段の左から2番目のキーを押すと、答えが「イチ」「ヨン」「ヨン」と読み上げられます。
また「プレイバック」というコーを押すと、「イチ・ニ・カケル・イチ・ニ・イコール・イチ・ヨン・ヨン」と読み上げます。
スイッチで音声出力を切ることも出来ますし、音量調整ボリュームもあります。
音声読み上げは世界初だったそうです。

動作しますが、スピーカーからかすかにハム音が聞こえます。ボリュームの大小には無関係なので、低周波アンプで発生しているようです。
使用には十分耐えますが、いつもの習慣!?で分解しました。
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基板1枚にまとめられています。昔ながらのプリントパターンで、配線の曲りがゆるやかなカーブを描いています。経験があるのですが、細い黒テープを貼って原版を作成したようです。今はCADですね。
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まず、消耗品であるコンデンサを全数交換します。安価で入手容易ですし、現在の市販品のほうがコンパクトです。

交換後、ハム音はやや改善されましたが完全ではありません。低周波増幅IC(TA7313AP)の電源-GND間にコンデンサを追加しても変化ありません。

ざっとパターンをチェックしましたが、電源回路のパターンが原因でリップルが生じているようです。回路図を見れば解決法がわかりそうですが、面倒なので現状のままとしました。
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ホコリよけのカバーもありました。ビニール製なので、中性洗剤に漬けて洗いました。

机上で使う電卓にしても、ビッグサイズです。実測でおおよそ横24.5cm X 奥行25.5cm X 高さ9cm、重量は約1.5kgあります。

気になるのは当時の価格ですが、検索しても見つかりません。今なら100円ショップで買える電卓ですが、当時は相当な価格だったと想像しています。