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変わったコレクションを一つご紹介します。
赤塚不二夫氏が生み出したキャラクター『ウナギイヌ』のFMラジオです。「天才バカボン」に登場し、上半身が犬、下半身がウナギという出で立ちです。
約10年前に入手したキャラクターもので、非売品のグッズです。箱入り中古で入手しました。
部屋を整理している途中、久しぶりに電源を入れましたが、感度が思わしくありません。いつもの癖で(笑)早速分解、修復に着手しました。
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ダイヤルを回すと、放送は聞こえますが不安定です。ダイヤルに触れただけで周波数が変わるようです。また、ボリュームを回すとガリガリと異音がします。
ボリュームの異音は、ボリューム部の接触不良です。接触部の汚れ・酸化が原因なので、接点洗浄剤をスプレーし繰り返し回転させます。問題なく解決しました。
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周波数変動の原因は、バリコンのハンダ不良です。ハンダが劣化し、もろくなって見えない亀裂が生じていることを良く経験します。また、アンテナとの接続ワイヤと基板のハンダも劣化しており、リード線を動かすと感度が大きく変化しました。
基板を外し、古いハンダを温め直します。一部はハンダを除去し、新しいハンダを付け直しました。

040424radio-5.jpg基板を取り付けて調整しますが、ボリュームに引っ掛かり感がありスムーズに回りません。基板が経年変化で反り、ケースとボリュームツマミの隙間が極端に少なくなっていました。
基板下にプラスチックに切れ端でスペーサを自作し、基板を持ち上げました。わずか0.7mmですが、引っ掛かりも改善しました。

感度はまあまあです。IC1個・トランジスタ4個の構成で、地元のFM局は聞こえますが、室内ではノイズ混じりです。スピーカーも小さく、音質も今一歩です。
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箱はかなり傷んでしまいました。机の片隅に追いやられた結果ですが、あるだけマシなほうでしょうか。
まだ『お宝』にはほど遠い存在ですが、電池は液モレが無いように使用後は外しておきます。