今は無きメーカー、ケンプロのローテーターKR-600RCです。約40年前に購入、会社の寮の屋上に上げる予定でしたが諸事情あって未使用のものでした。
アンテナを取り急ぎ上げて、次にローテーターを設置しようとメンテナンスをしている途中、異常に気付きました。1回転すると、コントローラの指針が途中で一旦止まり、一息ついてから再び回り出すのです。
問題を切り分けるため、ローテーターに内蔵されている位置検出のポテンショメータの代わりに手持ちのボリュームを付けてみました。すると同様に途中でストップします。コントローラの不具合と判断、疑わしい箇所は指針を動かすモーター先端のギヤ部です。
プラスチックギヤに異常が見られました。潤滑オイルをスプレーしても変化ありません。
モーターを取り外すと、1箇所に亀裂がありました。変色しているのはオイルが残っているためです。
ギヤはモーターシャフトに叩いてはめ込みますが、長期間に亀裂が大きくなったものと推測します。
このギヤ、歯数は14です。模型のモーターに似ているので模型店にあるかも?と探したのですが、見つかりません。ネットで検索、歯数14と16のセットが入手可能と分かったので、他の部品と一緒に購入しました。
入手したものは外径・歯数は合うものの、取付穴が1mm程度と小さすぎます。手持ちのドリルで少しずつ穴を大きくし、モータのシャフト径と合致する3.0mmでほぼOK。バリ取りの要領で少しずつ穴を広げて押し込める程度にしました。穴が大きすぎると、空回りします。
動作チェック、今度は途中で止まることもなく、正常に360度回転します。
回路上のボリュームに手は触れません。コンデンサは交換すべきですが、これも後日。上の写真の手前にあるコンデンサはローテーターのACモーターに並列接続されており、両極性が必要で手持ちがありません。
今や驚くほど小型になっています。