無線・電子工作と趣味の日記

アマチュア無線と電子工作が中心の日記です。JA0IAA/新潟県在住、電気大好きおじさんです。その他趣味などあれこれの雑記です。
コメント歓迎ですが、無線と電子工作関係はお名前(名字で可)かコールサインをお願いします。

昔ネタ

熊本工作研究会会報

荒れ放題の仕事場とシャック、整理しなければ無線復活どころではありません。
断捨離が苦手な私、頂き物の古いリグは増えるばかり。いけませんね・・・。とは言え、貰ってしまいますHi。

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書籍を整理している途中に見つけたのが『熊本工作研究会会報』です。3号から20号まで、一部欠番がありますが14冊出てきました。長岡市のOMから30年くらい前にいただいたものです。

発行は熊本工作研究会、熊本市近傍の自作愛好家が自作品を紹介した、いわばミニコミ誌です。
B5サイズで1冊14-18ページです。当時を知る方は、秋葉原で購入可能だったのはご存じでしょう。
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有名になったのは、CQ誌でも紹介されたSSBジェネレータ「熊本シティスタンダード」です。
CB機で使われた7.8MHzのSSBフィルタを使ってSSB信号を生成する基板と、ジャンク水晶の発振部を混合して任意の周波数のSSBトランシーバ(出力はわずか、VXOで周波数可変だったかな?)が作れる、というものでした。
今の秋月電子だったでしょうか、基板が販売され、私も作った記憶がありますが、ジェネレータ止まりでそれ以上の進展はありませんでした。
どこかに基板は眠っています。
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文字や部品の数値が読みにくいのですが、当時のものですから仕方ありません。
今はパーツ入手も難しく、手持ちの部品で再生しても「新スプリアス規格」という壁があります。
測定器も揃った現在のシャックなら実験の余地はあります。QRP機として使えるかな?

技術を磨くのも大切なアマチュア無線の業務、出力1W以下は実験機としてJARD認定を免除する、なんてことがあればいいな、と考えます。

DX向けQSLのステッカー

小川さんのQSLの片隅から出てきたステッカー、これも古いものです。

JARLからDXビューロへQSLを送る場合、ステッカーを貼る必要がありました。80年代中ごろに廃止になったでしょうか。
1シート100枚ですが、17枚使われただけで大半が残っています。裏のノリはほとんどシートに貼り付いています。
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DXを楽しんでいた1960年前後のものでしょう。私が知っている60年後半では1枚2円でした。
JARLの私書箱であるBOX 377 TOKYOが懐かしい。JARLの規定カードでも、PSE QSL via JARL(P.O.BOX 377 TOKYO JAPAN)と書いてありました。
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60年前のCQ誌を読む

1952年発行のCQ誌です。4・5月号、7・8月号、11・12月号の3冊が手元にあります。
発行番号を見ると、第2号・3号・5号とあります。2ヶ月単位の発行ではなかったようです。
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アマチュア無線の国家試験が開催されたのが1951年です。4・5月号に第1回から3回までの1級・2級の合格者名が掲載されていました。
第1回の合格者は、1級47名・2級59名です。2文字コールの最初をお持ちの方のお名前が見られます。
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すぐ次のページに3回の試験問題が掲載されています。1次試験と2次試験があります。
1級の場合を例にとると、
1次:無線学の記述式5問 (2時間)
2次:無線学の記述式4問 (1時間30分)
   電波法規の記述式4問 (1時間)
   無線学の5択20問 (1時間)
   電波法規の5択20問 (1時間)
となっています。今の試験と比べると、記述式はハードです。(今は簡単すぎる、という声もありますが)
皆さん全てが電気を勉強された方ではないでしょう。合格するために努力されたと思います。

合格しても、直ぐに免許は下りません。11・12月号にコールサインが書かれた箇所が見られるようになりました。
DXのコーナーもありますが、まだSWLのみです。CWが主ですが、アフリカの珍局のレポートもあり、当時の受信機とアンテナでは「どんな聞こえ方だったのだろう?」と驚くばかりです。
スーパーヘテロダインのRXならいざ知らず、0-V-1や1-V-1+逆Lでは想像もつきません。
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まだ外来ノイズの少ない時代ならでは、かもしれません。
今更ですが、1-V-1を作ったら使い物になるかな?? この住宅環境ではノイズだらけでしょうね。
PLC問題は下火になり、普及したという話も聞きませんが、電子機器ノイズの多さに閉口しています。

JARLの会員証

JARLの会員証が出てきました。

JARLは1959年に社団法人化されました。法人化前の1958年(昭和33年)は「会員証」ではなく「盟員証」です。
横113mm X 縦61mmの名刺くらいのサイズです。
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下は1959年7月31日発行の「会員証」で、横132mm X 縦84mmと一回り大きくなりました。
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さて、何月から社団法人になったの?とネットで調べると、諸説あり不明確です。
これも小川さんの遺産のCQ誌を引っ張り出したところ、同年6月28日の総会で発足した、というのが正解のようです。(出典: CQ誌1959年8月号)
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無線と実験 受信レポート

電波科学に続いて、『無線と実験』のカードをご紹介します。
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誠文堂新光社発行の『無線と実験』は1924年創刊の歴史ある雑誌で、現在は「MJ無線と実験」と改題・発行されています。
このカードも昭和27年の日付があり、DXレポート投稿に対するお礼文があります。
" THE OLDEST RADIO MAGAZINE IN JAPAN " という文字に、伝統を感じます。
文章が英文になっているのは、海外に読者がいてレポートを送ってくることを意識したのでしょうか。あるいは、国内の米軍関係者にマニアがいたのかも?
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電波科学のDX受信リポート

続いて小川さんの宝物ボックスから登場するのが、電波科学からのハガキ(カード)です。
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『電波科学』は1933年創刊の歴史ある雑誌で、80年代半ばに『エレクトロニクスライフ』で約10年、その後『パソコンライフ』で1年発行された後に休刊になったそうです。
発行元は、NHKの系列である日本放送出版協会です。電波科学は、オーディオの記事が多数掲載されていたと記憶しています。

カードの日付は昭和27年、アマチュア無線の免許が発給される前です。海外のアマチュア局か放送局を受信したSWL/BCLのレポート投稿に対するお礼状です。
121113mag-2.jpg裏返して目に止まったのが、切手の消印です。
「戸毎に表札 戸毎に受箱」・・・・・表札を掲げ、郵便受けを用意して下さい、という意味ですね。
戦後7年あまりで、まだ住宅事情が良くない頃です。郵便配達に困らないように、紛失しないように、というPRでしょう。この消印は初めて見ました。
* 私は、もう少し後に生まれたので、この時代は写真や書籍等の情報しか分かりません。

JARL監査指導のハガキ

exJA0KR小川さんのカードの中に並んでいた、JARL監査指導委員が使用したハガキです。昭和38年と印刷されています。
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氏が監査指導委員を務められた、と伺っていました。バンドをワッチし、規定を守っていない局に郵送していたのでしょう、未使用で残っていた1枚です。
周波数の読み取り精度が十分でない時代ですし、VFOもドリフトしたでしょう(経験ありますHi)。フォーンバンド逸脱や、オフバンドは結構あったと思われます。
高調波の問題は当時のCQ誌でも話題になっていました。1エリアの3.5Mcの信号が、3エリアの7Mcで聞こえた、とかHi。
ほとんどメーカー製リグを使う現在は、こんなことはあり得ません。

今の監査指導は、無免許の取り締まりでしょうか。
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