無線・電子工作と趣味の日記

アマチュア無線と電子工作が中心の日記です。JA0IAA/新潟県在住、電気大好きおじさんです。その他趣味などあれこれの雑記です。
コメント歓迎ですが、無線と電子工作関係はお名前(名字で可)かコールサインをお願いします。

YAESU

FT1000MP MARKVで免許取得

以前修理した八重洲のFT1000MP MARKVをオーナーから譲ってもらいました。フィルターフル装備のリグです。
免許を申請し、昨日免許状が到着。これでHFで200Wが出せます。念のため、インターフェアに注意しながら徐々に運用していきます。
230502ft1000mp-1
今回、免許の変更申請に手こずりました。理由を書きます。

このリグ、技術基準適合証明機種ではありません。当初、JARD等で保証認定が必要と認識していました。ところが八重洲のWEBサイトを見ると、機種一覧にこんな記述が。

以下の弊社無線機につきましては、無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令119号)附則第3条第2項の規定の適用を受ける必要があります。
申請書の備考欄に当該無線機が「平成19年11月30日までに製造された無線機である」旨を記入してください。

この下に、機種が記載されています。ということは、備考欄に「 」の記述を書けばOK?と判断しました。電子申請したら、「保証認定を受けて下さい」と返事が。
矛盾を感じつつ機種リストの最下段を見ると、さらに追記がありました。

技術基準適合証明を取得していない無線機での申請、および技適範囲外の付加装置を含む申請につきましては、JARDまたはTSS株式会社の保証認定を受けて申請してください。

これは記述順が不適切ですね。下の記述を修正し、機種一覧の前に記載することがベストでしょう。

以下の弊社無線機につきましては、無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令119号)附則第3条第2項の規定の適用を受ける必要があります。
下記に記載された無線機での申請、および技適範囲外の付加装置を含む申請につきましては、JARDまたはTSS株式会社の保証認定を受けて申請してください。
さらに、申請書の備考欄に当該無線機が「平成19年11月30日までに製造された無線機である」旨を記入してください。

八重洲の電話で問い合わせ、意見を言ったのですが、サポート窓口の方には理解していただけなかったようです。
私の日本語解釈、間違いでしょうか?重箱の隅をつつくような指摘かもしれませんが、誤解を与えないことも重要ではないかと考えます。
WEBサイトは以下です。
 技術基準適合証明機種の申請について | 八重洲無線株式会社 (yaesu.com)

re:FT1000MP MARKVの修理

コメントをいただいたので、追加情報を。

インバータの回路図(海外のサービスマニュアル)を以下に示します。今回の現物とほぼ同じです。
220102circuit-1
左矢印の抵抗R3502、回路図では1Wになっていますが、修理途中で2Wに変更しています。正常動作していないとはいえ、手で触れると発熱が大きかったからです。
発熱の影響でしょう、変更前の抵抗は文字が消えています。下の写真をご覧ください。
211130ft1000mp-2
変更後は大きさが同じように見えますが、プリントパターンの穴が小さすぎて入りませんでした。店で2Wとして販売されていたものです。
211202ft1000-1
動作後、抵抗R3502 18オームの電圧降下をテスターで測定すると約4Vありました。つまり電力損失Pは
P = (4V * 4V)/18ohm = 約0.9W
となります。電流が実効値とはいえ、1Wでは余裕が全くありません。
では2Wでは・・・指でふれると発熱していますが、許容出来そうです。

また、右矢印のF3502は角型の温度ヒューズで3A、約100℃を越えると切れるものです。従来はトランジスタQ1、Q2を挟んでロックタイで固定されています。しかし、プリントパターンではショートされており、用を成していません。
メーカー修理以外は手が入っていないので、温度が上昇するとヒューズが切れやすくトラブルが続発したのかも?

電解コンデンサの動作保証温度上限は85℃もしくは105℃です。通常は85℃ですから、発熱源を近くに持たないのがベストです。ということは、抵抗のW数を上げるのが温度ヒューズよりも優先すべきことです。

FT-1000MP MARKVディスプレイ修理

211209ft1kmp-0
久しぶり?の無線機修理です。FT-1000MP MARKVのディスプレイが表示しないトラブルのリグをお預かりしました。
受信は出来ているようなので、ディスプレイユニットのバックライトが故障していると判断しました。いくつかトラブル例も紹介されています。

高級機種なので、さすがに慎重に扱います(自分のリグが雑だ、というわけではありませんHi)。
サービスマニュアル(英語版)をネットで入手、ダウンロードしました。

まずは分解手順ですが、サービスマニュアルでは図解のみで良くわかりません。正規の取扱説明書にオプション追加マニュアルがあったので、まずは外部をばらします。
ディスプレイユニットは冷陰極管(CCFL)をインバータで駆動するタイプです。現在のリグはLEDアレイではないでしょうか。
マルの位置にインバータユニットがありますが、カバーを開けると、見事に基板が変色していました。ケミコンがパンクしており、かつ抵抗が高熱になった跡があります。
211209ft1kmp-3
211209ft1kmp-2
電源は6Pのケーブルで専用電源と接続しますが、一般的なケンウッド・アイコムのケーブルと互換性はありません。理由は至極簡単、200W機なので、13.8V以外に38Vの電源が必要だからです。
211209ft1kmp-0a
インバーターユニットのみ外し、ケミコンと抵抗を交換、基板のみで評価しても同様で、抵抗に250mA程度の電流が流れています。ヒューズ(0.5A)は切れません。また、設計変更かサーマルヒューズ(トランジスタ2本の間にある白いパーツ、DC3.5A約100℃)があるのにショートされており使われていません。

トランジスタ2SD667(ディスコン)は破損していたので、代替の2SC2383に交換、しかし変化なし。
で、よくよく見ると、奥のコンデンサの変色に気づきました。ディップマイカみたいな茶色なので、見落としていました、外してチェックするとショートしていました。手持ちのフィルムコンデンサで同容量になるように並列接続すると、見事に成功。出力がテスターACレンジの最大750Vで振り切れます。
通常1000Vですから、まず大丈夫なようです。
211209ft1kmp-5
その後、同一容量のコンデンサを入手、交換してOK。再度組み直して完了しました。
211209ft1kmp-1
とりあえず受信状態でエージング、大丈夫なようです。

下面はフィルタがぎっしり。さすが高級品!
ところで、バックアップのリチウム電池が11年前に交換したものでした。電圧が2.9Vだったので、新品に交換しました。
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今のリグの修理は大変ですね。高性能の新しいリグほど、故障すると「使い捨て」になりそうです。

ヤエスのグッズあれこれ

八重洲無線の名前の入ったグッズです。整理の途中で出てきました。
単三電池から、大きさを判断してください。
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左手前は小銭入れ、横8cm X 縦7cmくらいです。「HF Jogging Contest」と書いてありますが、90年代前半頃に開催された長期コンテストに参加してログを提出した際に受け取ったものだと思います。
汚れはそれなりにHi。洗えば、少しはきれいになるかな?

左奥は、YAESUの名の入ったキーホルダー。リグを買った時のオマケか?と思うのですが、記憶がはっきりしません。横6cm X 縦2cm X 厚さ2mmノプレートです。表面は酸化していますが、真鍮のような色です。

右はペーパーナイフ、長さ13cm X 幅3cm弱 X 厚さ0.5mmです。コールサインが印刷されているので、これもコンテスト参加記念賞と思います。
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オマケは「YAESU」の名が入ったステッカー。透明なシートに白文字が入っています。これは何かでもらったものでしょう。これは横33cm X縦7cmあります。裏のノリは残っていますが、接着しても耐久性はありません。
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右下の文字、拡大しました。一応定価800円なんですね。買った人がいるか否かは別としてHi!

ヤエスのSSBジェネレータ 裏を見る

分解したら、基板裏面に多数のパーツがハンダ付けされていました。
前オーナーの改造かな?と、軽く考えていたのですが、ふと気づきました。
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ダイオードが4本・・・・そう、平衡変調のためのダイオードブリッジです。
改めて表面を見ると、ダイオードはありません。下写真のフィルタの左にあるトリマとボリュームは、キャリアサプレッションの調整部品です。
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回路が確定していなかったのか、基板サイズの制約でこうなったのか不明です。
ボリュームが見慣れた半固定でないのですが、まだ当時には出回っていなかったのでしょう。

真空管は6BA6(MIC AMP)-12AT7(BUFF/XTAL OSC)-6BA6(2Mc AMP)です。

ヤエスのSSBジェネレータ クリーニング

ジャンクの送信機を分解、必要そうなパーツのみ整理しました。
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ヤエスのSSBジェネレータを取り出しました。汚れが凄いので、クリーニングしました。
まずは中性洗剤を水に溶かして綿棒で拭き、水分を綿棒とボロタオルで除去します。
さらに、水晶はメッキをクリーニングする「ピカール」で磨きます。
ピカールの効果は下写真の通り、前(左)と後(右)では大きく異なることがわかるでしょう。
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反対側からも撮影しました。ベーク基板ですが、見るに耐える状態です(笑)。
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フィルタの周波数は1997.7Mc(当時はMHzではなくMc)、水晶は1.997Mcです。裏面の基板に『TYPE E』と記されていました。日付は38.5ですから、昭和38年(1963年)5月でしょう。
当時、CQ誌に掲載されていたのはTYPE Fだけで周波数5.1739Mcです。この周波数は、FT-50、FL-50等でも採用されています。
約2Mcのフィルタユニットは、どのリグで使われたのか?と調べましたが、不明です。『FL-20は2Mcのフィルタを使った』という記事もありましたが、FL-20はメカフィルであり、誤りのようです。
業務用リグだったのか、試作品がたまたま出てきたのか、ナゾですね。

ヤエスのSSBジェネレータ

しばらく書き込みを停止していましたが、少しずつ再開します。
(結構多忙なのと、ネタ切れでした)

一昨日、ヤフオクで入手したジャンクが届きました。ある方が自作された送信機です。
出品された直後に発見、安かったので30分足らずで即落札しました。
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外観はボロボロ、中はホコリと汚れ・サビが多数あります。部品取りが目的です。前面で塚そうなのは、バーニアダイヤルです。

中は・・・と見ると、真空管が9本。ファイナル管はありませんが、その他は一般的な真空管と判断していました。
IFTらしきもの3個も期待できそうでした。
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商品説明にあった写真で、「これは!」と思ったのは、上記写真の左上です。ここを拡大しました。
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ヤエスのSSBジェネレータユニットです。古いCQ誌の広告に掲載されていた写真で見覚えがありました。
クリスタルフィルタの品名にFREQ 1997.7とあるので、2MHzのユニット?とびっくりしました。
TYPEは2MCTとのこと、2MHzのタイプという意味と推測します。
初期のヤエスのリグには、5MHz台の同タイプのフィルタが搭載されていました。
20200406junk-4
裏面を見ると、コイルパックモドキ?のコイル群があります。4バンド(3.5/7//21/28)かな?と推測されます。
バンド切替のロータリースイッチと一体化されており、メーカー製のパーツかも?しれません。

バリコンは茶色に変色、送信機には怖くて使えません。RFCは貴重でしょうか。
使えそうな部品だけ取り出してケースは処分するつもりです。
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